メンテナンスが必要な理由
虫歯になると、歯を削って詰め物や被せ物をします。痛みが治まるので、「治った」と思ってしまう方が多いのですが、一度削った歯は健康な歯とは違い、病気が再発するリスクが高くなります。治療を終えても、元の健康な状態に戻るわけではないため、歯が病気になってしまう前に、定期的なメンテナンスをすることが大切なのです。予防のための受診が、病気の発生・歯の喪失を防ぎます。
メンテナンスの流れ
効果的に虫歯・歯周病を防ぐには、ご自分のお口の中の状態を正しく把握し、その方に合った方法でメンテナンスを行うことが大切なため、さいたま新都心にある波多野デンタルオフィス新都心では検査に重きを置いています。
- STEP 1 初診
- 初期治療・歯周基本検査・レントゲン検査・口腔内写真の撮影・唾液検査などを行います。(虫歯などで治療が必要な歯がある場合には、先に治療を行います。)
- STEP 2 再診
- 検査結果をお伝えし、ブラッシング指導やクリーニングなどを行います。
- STEP 3 再診
- ブラッシング指導やクリーニングなどを行います。
- STEP 4 検査
- 再度検査を行います。お口の中の状態がどう変化しているかを調べるためです。
- STEP 5 再診
- 検査結果をお伝えします。前回のブラッシング指導が実施されているかを確認し、改めてブラッシング指導を行います。また、クリーニングを行い、歯をきれいにします。
上記のような流れをワンセットとして定期的に行い、常にお口の中の状態を把握して、患者様に適したメンテナンスを行っていきます。受診の頻度は、患者様のお口の中の状態(虫歯や歯周病のリスク)によって異なります。
■ 当院で実施する検査
唾液検査
唾液の量や質を調べることによって、患者様のリスクに合ったオリジナルのメンテナンスが可能になります。
唾液検査の方法
唾液検査は、無味のガムを噛んで唾液を採取したり、検査スティックを舌の上に乗せたりするだけなので、お気軽に受けていただくことができます。
唾液検査でわかること
- 唾液の量
- 唾液の分泌量は、個人差があります。ストレスや喫煙、病気などの影響を受けて、分泌量が減少してしまうこともあります。唾液には、自浄作用や抗菌作用があるため、唾液の分泌量が減少すると、虫歯になりやすくなってしまいます。
- 唾液緩衝能
- 唾液緩衝能とは、唾液の中和力のことを言います。口の中が酸性に傾いた状態が長く続くと、虫歯になりやすくなってしまいますが、緩衝能が低いと中和されず虫歯のリスクが高くなってしまいます。
- 細菌の数
- 虫歯の原因となる主な細菌(ミュータンス菌・ラクトバチラス菌)の数がわかります。細菌の数が多いほど、虫歯になりやすくなってしまいます。
OHIS 歯周病リスク検査
OHISとは、歯周病のリスクを国際的な基準で計るアメリカの検査システムです。歯周病のリスクや進行しやすさには個人差がありますが、それがわかることでご自分に合った対策が見つかると言えるでしょう。
OHISの評価方法
一般的に行われている歯周病検査の結果をアメリカのPREVISER社に送信し、リスク評価が行われます。評価結果は数分で戻ってきます。
OHISでわかること
- 歯周病の状態
- 現段階の歯周病の進行度がわかります。
-
歯周病の
リスク - 発症・進行のリスクを高める要因がわかります。
-
歯周病の進行
しやすさ - 将来歯周病がどの程度進行する可能性があるのかがわかります。
-
効果的な
歯周病対策 - 歯周病を進行させないために、どのような対策が必要なのかがわかります。
レントゲン検査
歯や歯肉の状態は目視で確認できますが、歯槽骨など歯肉に隠れている部分は、レントゲンで確認する必要があります。
「歯が弱い」と思っている方も多いですが、病気になりやすい原因を把握することで、適切な予防が可能になります。メンテナンスで受診することは早期発見にもつながりますが、リスクに応じたメンテナンスを行い、病気にしないことが大切だと考えています。