歯が1本もない方のインプラント治療
オールオン4とは、連結した人工歯を最小限のインプラントで固定する治療法で、歯が1本もない方に適したインプラント治療の術式です。歯が1本もない方が従来の術式でインプラント治療を行うと、埋め込まなければならないインプラントの本数は10本程度となり、体への負担、費用の負担がとても大きくなりますが、オールオン4は4~6本のインプラントで、最大12本の人工歯を支えることが可能です。 かつては歯が1本もない人のインプラント治療は、大変負担が大きかったのですが、近年はオールオン4の登場によってとても身近になったと言えるでしょう。
埋入するインプラントがたった4本で済む理由
オールオン4が最小4本のインプラントで、最大12本もの歯を固定することができるのは、インプラントを埋入する角度にあります。傾斜をつけて埋め込むことで、歯槽骨との接触する面積が大きくなり、強く結合し多くの歯を支えられるのです。
オールオン4はこんな人におすすめです
- 体にかかる負担が軽減される 1
- 従来は片顎10本程度必要だったインプラントの埋入が、オールオン4ではたった4本、最大でも6本で済むので、体にかかる負担軽減につながります。
- 費用を抑えられる 2
- 埋入するインプラントの本数が4~6本なので、その分費用を大幅に抑えることができます。
-
固定されているので
入れ歯よりも咬める 3 - 総入れ歯は噛む力が天然歯の25%〜35%と、かたい物を噛めず食事に支障が出てしまうケースが多いのですが、オールオン4ならば、自分の歯のように噛むことが可能になります。
-
その日のうちに
仮歯が入る 4 - オールオン4は治療当日に全ての歯が入る即時性が大きな魅力です。患者様の状態にもよりますが、抜歯が必要なケースでも、抜歯したその日に仮歯が入るので、歯がない状態になることはほぼありません。
- 天然歯に近い仕上がり 5
- オールオン4ならば、歯肉のライン・ボリュームの回復が可能。美しい口元を作ることができます。
長期に渡って歯がない状態が続いていた患者様は、顎の骨が不足している可能性が高く、骨造成が必要となるケースが多いのですが、オールオン4ならば傾斜をつけて埋入することで、骨量が少なくても支持が得られるため、骨造成を行う必要がありません。骨を増やす治療がない分も、費用・体への負担を軽減できます。
総入れ歯をお使いの方、こんな悩みはありませんか?
総入れ歯は、「会話しにくい」「食べにくい」「かたい物が噛めない」といった症状を不快に感じていらっしゃる方が多いですが、このような悩みはオールオン4で軽減できるでしょう。
01
人前で入れ歯が
外れないか心配
02
よく噛めない
03
うまく話せない
04
噛むと
痛みがある
05
お手入れが大変
総入れ歯とオールオン4の比較
総入れ歯 | オールオン4 | |
---|---|---|
咀嚼能力 | 天然歯の半分以下 | 天然歯と同様 |
審美性 | 不自然な場合がある | 天然歯のような審美性 |
寿命 | 使っているうちに合わなくなる | 長期的に機能する |
手術の有無 | 手術の必要はない | 手術が必要となる |
保険適用(費用) | 保険適用 | 保険が適用とならない |
痛み | 噛む時に痛みが生じる場合がある | 噛む際に痛みを感じることはない |
会話 | 外れてしまうことがある | 問題なく会話を楽しめる |
食事 | かたい物が噛めない | かたい物でも噛める |
顎の骨への影響 | 顎の骨の吸収が進む | 顎の骨の吸収を抑制できる |
オールオン4の治療の流れ
オールオン4を含めたインプラント治療は、使用するインプラントの種類や埋入角度、位置などを精査するため十分な診査が必要であり、患者様お一人おひとりに適した治療計画を立案する必要があります。十分にカウンセリングを行い、患者様が治療について理解し、ご納得いただいた上で治療を開始いたします。
- STEP 1 初回カウンセリング
- お悩みやご希望を伺い、治療に対する不安や疑問にお答えします。インプラントは保険が適用とならない自由診療ですので、患者様に治療についてよくご理解いただくことが必要です。
- STEP 2 検査・診断
- 外科的手術なため、歯や歯肉の状態、神経・血管の走行、顎の骨の形状・質など、全体を詳しく調べます。レントゲン撮影だけでなくCT撮影で細部を検査し、治療計画に反映します。
-
STEP
3
インプラント埋入
手術 - 衛生管理に配慮した専用オペ室にてインプラントを埋入する手術を行います。抜歯が必要な場合には、抜歯をした同日にインプラント埋入手術を行います。
- STEP 4 仮歯装着
- 手術したその日のうちに仮歯が入り、ご帰宅いただくことができます。静脈内沈静法麻酔による治療の場合も同様です。
-
STEP
5
最終補綴物の
型取り・装着 - 最終補綴物(人工歯)製作のための型取りを行い、完成後に装着して治療は終了となります。
- STEP 6 メンテナンス
- 治療後は病気やトラブルを防ぎ、インプラント・人工歯を長期的に機能させるために、定期的にメンテナンス(クリーニングや噛み合わせチェック)をお受けいただいております。