【噛み合わせ】ドーソン咬合理論に基づく咬合調整

occlusion

噛み合わせは口内だけでなく
全身のバランスと健康を左右する重要な要素です

正しい咬合調整は歯科診療の基盤です

正しい咬合調整は歯科診療の基盤です

噛み合わせは歯と歯の接触の仕方を言いますが、合わないことの影響は、顎関節や周辺の筋肉などにはじまり全身にまで至ります。歯科医院で虫歯や歯周病の治療を行い、痛みや症状が軽減されても、噛み合わせが正しく調整されないまま完了となっているケースもあります。正しくない噛み合わせは徐々に悪化し、さまざまな症状を引き起こします。長い間治癒しない頭痛・肩こり・関節症などの原因が、噛み合わせにあることも少なくありません。

噛み合わせが悪くなる原因とは

歯科治療の際、患者様が噛んでみて高いと感じるかどうかを確認しながら歯を削り、咬合を調整したご経験はないでしょうか。噛み合わせの調整を医師や患者様の感覚に頼って行っている場合、治療で咬合調整が正しく行われないなどが原因で噛み合わせが悪くなることもあります。

噛み合わせの影響が全身に及ぶ理由とその症状

噛み合わせが乱れると、顎関節に大きく影響します。顎関節は、体の軸である背骨につながっており、全身のバランスを取る際に大切な役割を果たしているほか、首から上の筋肉と密接に関係しています。そのため、顎関節のバランスが乱れると、全身に悪影響が及んでしまいます。

噛み合わせが悪いからといって、健康な歯を削って調整するような方法では、歯の高さが揃うだけで咬合調整とは言えません。歯科診療は、病気を治すことだけでなく、咬合力のバランスがとれた噛み合わせを作ることが重要です。

悪い噛み合わせが引き起こす主な症状

当院の一般診療

噛み合わせと歯ぎしりの関係


噛み合わせが悪い人は、歯ぎしりや食いしばりといった「ブラキシズム」が起こりやすい傾向にあり、知覚過敏や歯周病、顎関節症、肩こり、頭痛などの原因となります。差し歯や人工歯の破損を招くこともあり、歯や歯周組織に負担をかけて、歯の寿命を縮めることにもつながります。

当院の正しい咬合調整への取り組み

当院では、咬合学のピーター・E・ドーソンの提唱する「ドーソン咬合理論」を据え、経験や勘といったあいまいな要素を排除し、顎関節の“中心位”を基準とした噛み合わせを調整しています。噛み合わせは歯と歯の接触だけでなく、つながっている顎関節や筋肉、歯周組織を考慮する必要があり、解剖学的・科学的な見地から理論的な調整が重要と考えているためです。

当院の一般診療

波多野歯科浦和本院では、ピーター・E・ドーソンの咬合調整を実践的に習得できるセミナーを行っており、グループ理事長はピーター・E・ドーソンの咬合理論に関する講義を行っています。当院の診療においては、ドーソン咬合理論に基づく正しい噛み合わせの審査・診断・調整を行うことはもちろん、正しい咬合調整の普及にも努めています。

当院の一般診療

正しい噛み合わせによる歯科疾患の予防効果

病気を治す治療を行っても、噛み合わせが乱れたままでは病気の原因・再発リスクが残ったままの状態であるため、それらを取除くことが本当の予防になります。歯科疾患は進行性であるため、さらなる悪化を招かない口内環境を作り、維持することが大切です。
歯科疾患の予防と聞くと、多くの方はお口の中のクリーニングをイメージしますが、クリーニングはもちろん、それを軸として口腔内のリスクとなり得るあらゆる要因を取り除くことが重要です。

咬合は変化するため、定期的なメンテナンスが必要です
咬合は変化するため、定期的なメンテナンスが必要です

日々行われる咀嚼によって、咬合もわずかではありますが変化していきます。一度調整したからと言って、そのままで長期的に正しい咬合を維持することは困難です。少しずつ噛み合わせが乱れ、その影響は徐々に生じてきます。何らかの症状が現れてから慌てるのではなく、定期的にメンテナンス(噛み合わせのチェック・咬合調整)を行い、正しい噛み合わせの維持に努めることをお勧めします。